HTMLとCSSのデバッグテクニック
- 2023年7月11日
HTMLとCSSはウェブデザインの基本ですが、デバッグはしばしば困難な課題となります。間違ったタグやセレクタ、または思わぬ優先度の衝突などが問題を引き起こす可能性があります。以下に、HTMLとCSSのデバッグにおける幾つかの有効なテクニックをご紹介します。
1.ブラウザの開発者ツールの利用
ブラウザに内蔵された開発者ツール(Chrome、Firefoxなど)はデバッグのための強力なツールです。これを使うと、HTML要素の選択、CSSプロパティの編集や無効化、JavaScriptエラーの確認などがリアルタイムで可能になります。特に「Elements」(Chrome)または「Inspector」(Firefox)タブは、HTMLとCSSの問題の特定と修正に非常に有用です。
2.コードバリデーターの活用
HTMLやCSSのコードが規格に準拠しているか確認するために、バリデーターを使用することをおすすめします。W3Cが提供するHTMLバリデーターやCSSバリデーターは無料で、潜在的な問題点を明確に報告してくれます。
3.コメントアウトによる問題の絞り込み
特定の問題を追跡するためには、関連しそうなコードをコメントアウトして徐々に範囲を絞っていく方法が有効です。特定の部分の影響を一時的に取り除くことで、他の部分が問題を引き起こしているのかを調べることができます。
4.スタイルリセットまたはノーマライズ
ブラウザ間でのレンダリングの違いが原因で問題が生じることがあります。スタイルリセット(Reset CSS)またはノーマライズ(Normalize.css)を使用すると、多くのブラウザで共通の基準点からスタイルを設定できます。
5.システマティックなデバッグ
問題が特定できない場合、システマティックなアプローチが有効です。ページの一部分から始め、順次追加していき、問題が現れた時点で対処します。このアプローチは時間がかかりますが、複雑な問題に対する解決策を見つけるのに役立ちます。
以上のテクニックは、HTMLとCSSのデバッグにおいて非常に有用です。初めてのデバッグでも、これらのテクニックを使用すれば問題解決の手助けとなるでしょう。エラーは解決するためのチャンスです。一つ一つのエラーを解決することで、より深くHTMLとCSSを理解することができます。
注:こちらのブログに記載した内容はあくまでも、当社にて、当時、世の中にある情報をベースに調査し掲載しているものであり、実効性を検証・保証しているものではありませんので、各自ご利用の際には、ご自身で検証をしてからご利用ください。当社では不具合等の責任は負いかねますのでご了承ください。
CMS構築の依頼で失敗しないための注意点
- 2022年10月24日
ワードプレスなどのCMSの組み込みを含めて、コーディングの代行・外注をご依頼いただくことが多くあります。
コーディングパックでは、CMSの組み込みを年間30サイトほどおこなっています。そのなかで、ご依頼いただく際に注意していただきたいことをまとめました。是非、ご依頼の際には参考にしてください。
1.ページャーがない
独自デザインのテーマで作成する際によくあるのが、ページャーをデザインされていないケースです。ページャーは、自動に出てくるわけではなく、ページにあわせたデザインで出力するように設定をします。どのようなデザインを施すか?はそのページ毎に変わってきますので、デザインを忘れないようにしていただけると、納期の短縮にもつながります
2.記事の日付がばらばら
これも、よくデザインの揺れだと思います。たとえば、トップページにある一覧表示は、「2022/01/01」とスラッシュ区切りでデザインされているものの、記事の詳細ページに飛ぶと、「2022.01.01」と言うように、ドット区切りになっているデザインを見かけます。
閲覧するユーザも戸惑いますし、また、コーディングの際にも「これは意図的なのか?」ということや、組み込みの際のコード等を変更する必要が出てきます。また、出来上がりのチェックなどにも、気を使い時間がかかってしまいます。統一することで、納期の短縮や、ユーザビリティの向上、デザインの質向上にもつながります。
当社の社内でデザインからおこなう場合には、特別な理由(お客様からの指定)がなければ、「2022.01.01」とドット区切りに統一しています。
3.記事などのカテゴリーページへのリンクがない
これは、SEO的な観点からも、大切な内容です。なにを隠そう、このコーディングパックのブログ・お知らせもそのようなデザインになっていました。
Googleなどにページをインデックスするためのロボットは、リンクをたどって、ページを見つけに行きます。そのため、リンクでたどり着けないページは無いのと同じです。ロボットは、自動でリンクを度っていくのですが、人は見た目でたどっていきます。目的のページへの導線は大いに越したことはありません。
カテゴリー一覧ページを表示するためのリンクが無い場合が非常に多く、それだけで、SEO的は損をしていると言えます。
せっかく作ったページですから、多くの人に見てもらうために、カテゴリーの横移動ができるようなものは作っておくほうが良いでしょう。
最後に
このように、通常の静的サイトとはことなり、CMS導入するサイトは、そのためにデザインや考慮することが増えます。参考にしていただき、コーディング代行・外注の際にお役立て頂ければと思います。
納期を短く、できあがりを良い物にするために参考にしてください。